多くの方はステーキといわれて真っ先に思い浮かべるのは、牛肉のステーキだと思います。

しかし、ステーキと呼ぶにふさわしい材料は牛肉だけでありません。ちなみに、当協会では厚さ2.5センチ以上であれば、スーパーに並んでいる食材でもステーキにできます。

それに、毎回牛肉ばかりですと飽きてしまい、たまには違う料理を食べたくなるのではないでしょいうか?

今回は牛肉を使用しないステーキには何があるのか、を考察をするとともに、第1回として鶏の胸肉を用いたステーキ(チキンステーキ)をご紹介します。

鶏肉の誤解

鶏肉は肉の中でも人気があり、特に家庭などで手に入れやすい価格ですし、安定した品質の肉が多いので食べる機会が多いと思います。

様々な調理方法があり作るときに、どれを作ろうか迷うほどのバリエーションが豊かな食材です。

私達は数ある料理の中でもステーキに焦点を当てていますので、後で詳しく後述しますが鶏肉のステーキをご紹介します。

鶏肉は手軽に手に入れられますが、直接肉を焼くとなるととても難しい食材に変貌します。

牛肉は赤身で極端な話、ステーキの中心部まで火を入れなくても食べることができますが、鶏肉は白身のためステーキにしても中心部まで火を入れないと食べることができません。

このようなこともあり、鶏肉を食べる時は完全に火が入っていないと困るので、調理をする側もしっかり火をいれようとします。

鶏肉は前述したとおり、火の入れ方がとても難しい食材です。強く火を入れると鶏肉の見が縮んでしまいますし、肉の内部にある旨味成分をたっぷり含んだ肉汁も蒸発してしてしまいます。

スーパーなどでは買おうとすればすぐに手に入れる事はできるけど、鶏肉を焼くとなるととても難易度が高いお肉ということを知っておいてください。

 

モモ肉と胸肉どちらが好きですか?

実は日本人は鶏肉と言うとモモ肉を好んで食す傾向があります。鶏肉を使う人気のある料理の8割以上がモモ肉を使っている料理ばかりです。

それだけ慣れ親しんでいるので仕方がないと思いますが、世界的に見てみるとモモ肉を好んで食す国は日本くらいなのです。

欧米諸国やアジア圏などでも鶏肉を食しますが、人気のある部位は胸肉です。最近になり日本人も胸肉を食す方が増えてきました。

なぜ、モモ肉のほうが日本では人気があるのかですが、火の入れ方にあります。

胸肉は火を入れすぎると、肉がパサパサになり味気なくなります。それに対してモモ肉の方は同じように火を入れすぎても、胸肉のようなパサパサした味わいにはなりません。

まだ他にも要因はありますが、大きく胸肉とモモ肉を分けて考えるとこのような違いがあります。

胸肉は火の入れ方がデリケートなので、日本では中々積極的に食す機会がなかったのかもしれませんね。

 

胸肉は立派なステーキになりえる

これだけ火の入れ方が難しいのにステーキなんてできるのか?と疑問を持つかも知れませんが、鶏胸肉のステーキはとても美味しいので、ぜひ作って食べてみてください。

ステーキと言っても、アメリカ式の牛肉ステーキのように“強火”を使って火を入れることはしません。あくまでもソフトに火入れをします。

それではご紹介します。

鶏胸肉を準備する

骨付きの胸肉があればいいですが、今回は鶏胸肉の正肉と呼ばれる骨のない胸肉を使用しています。

胸肉の厚さを均一にする

胸肉の内側に包丁を入れて平らになるように開きます。

ここが難しいかもしれませんが、美味しいチキンステーキには必要です。

開く時は切り離さないことと、肉の厚さには十分注意してください。この写真では2.6センチでした。

最低このくらいの厚さがないとステーキとは呼ばないですし、薄焼きの焼き肉のようになってしまうと、肉に火が入りすぎてパサパサになりやすくなります。

胸肉を買うときは十分に胸肉に厚みある状態の肉を選んだほうがいいでしょう。

 

粉をつける

開いて十分厚さがある胸肉に塩コショウで味を付けます。それから小麦粉を両面に付けてフライパンで焼き上げていきます。

使用する小麦粉ですが、できれば薄力粉は使用しないでください。薄力粉をまぶして焼いてもカリッと下仕上がりにならないですし、薄力粉は肉から出てきた肉汁を吸ってしまいます。
カメリア粉

ステーキの醍醐味は肉の旨味を内部に閉じ込めて焼き上げることにあります。ですから、できれば薄力粉以外を使用してください。(ベストは写真に写っているカメリア粉です)

 

鶏胸肉に火を通す

チキンステーキ

軽く熱したフライパンに油をしき、粉をまぶした鶏胸肉を皮面が下になるように焼いていきます。

火力に注意してください。火力は弱火または弱中火です。

これ以上強い火力にしてしまうと肉が固くなってしまいます。

軽くジューと音が静かにする程度で十分です。途中で火入れが均等に行き渡るようにアルミホイルを被しながら焼き上げます。

焼くのは片面で十分

火が入り始めると少しづつ肉汁が滲んできます。滲んできたらひっくり返し裏面も焼きますが、必要以上に焼く必要はありません。

肉汁が出ないようにするだけで十分です。

休ませる

しばらくホイルなどに包み休ませておきます。鶏胸肉の火の入れ方はあくまでもソフトにするように心がけてください。

お皿に盛り付けて出来上がり

鶏胸肉ステーキ

今回はアジア風のステーキに仕上げました。スィートチリソースとキノコを入れたソースをあわせています。

鶏胸肉のステーキは想像以上に旨い!

この方法で食べてみると分かりますが、鶏胸肉のステーキは牛肉のステーキにも引けを取らないステーキです。

何度も述べて恐縮ですが、鶏胸肉を上手に美味しく食すポイントは火入れにあります。あとは好みのソースをかけたりここでご紹介したアジア風のステーキにしてもいいと思います。

鶏の胸肉はスーパーなどで安めに手に入る食材ですし、体を鍛えている方にはなんとも嬉しい食べ方なのではいでしょうか。

ステーキを食べて健康になり、パワーを出して日本の経済を元気にしていきましょう!